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PREMIERM home < movie < mStreet Deep focus 《4/21》 ②

<オンエア> 竜頭蛇尾なる

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SBS 水木ミニシリーズ <オンエア> ★★★☆
演出: シン・ウチョル シナリオ: キム・ウンスク 出演: キム・ハヌル、ソン・ユナ、パク・ヨンハ、イ・ボムス 放映時間: 毎週 水、木 9:55

<オンエア>は、放送社の年末演技大賞場面で始める。実際演技大賞画面を活用したのか、新たに撮ったのか仕分けが行かないほどに、この場面は滑らかに編集された。ドラマの中で、わがままで自分勝手ながら演技さえできない最高スター オ・スンア(キム・ハヌル)が、大賞受賞を拒否する騷動は、視線をはっきりと引っぱる。ドラマの他の主人公たち、すなわち、オ・スンアのエスコートを引き受けた、ざらついて艶がないイ・ギョンミンPD(パク・ヨンハ)、ぶりっ子9段で礼儀知らずオ・スンアに恨めしくない ドラマ作家ソ・ヨンウン(ソン・ユナ)、“売れない”マネージメント社社長チャン・ギジュン(イ・ボムス)も、この演技大賞場面で、皆 自分の性格を確かに現わす。近来、韓国ドラマで、このように印象的な初回を見せてくれたドラマも、本当に珍しいかと思う。普通 16部作の 月火、あるいは水木ミニシリーズは、人物とプロットセッティングに 2回ほどを按配するものと決まっているが、20部作で構成されたという <オンエア>は、もう、人物はもちろん 基本葛藤構造のセッティングを1回で終わらせる。そして、<オンエア>で一番面白いという、オ・スンアとソ・ヨンウンの“殺伐な対決”が、直ちに2回から本格的に始まる。以後の過程は、イ・ギョンミンPDとソ・ヨンウン作家、オ・スンアがチームを成して、ドラマ一本撮るために経験するようになる、あらゆる難関と障害物を描く。

国内ドラマ製作環境に対する考察と反省を込めて、ドラマ製作後日話をしてみるという雄大な企画意図で始めた<オンエア>は、初期に 本当にすっきりするセリフたちを飛ばしてくれた。“財閥2世、シンデレラ、不治病”、進んで“生まれの秘密”が欠かせなければドラマにならないという、韓国ドラマたちのお決まりな設定をつけておいて、“噛んで”捨てるうえ、一般の人々の立場では、ただ崇め奉る事と憧憬の対象である“スター”が下劣にふるまう姿も生き生きと見せてくれる。ドラマの完成度、あるいは 主題と関係なく、ひたすら“視聴率”一つだけが、ドラマを評価する唯一の基準になった現実さえ、率直に言及する。芸能人の性上納、正体不明のお金封筒みたいな、暗い後日話も登場する。この渦中に、“氷の礼儀知らず”オ・スンアと、“王女様礼儀知らず”ソ・ヨンウンの対決は、<オンエア>で一番興味津々で面白い見どころだ。髪の毛つかまないで、優雅に座って“言葉”だけで戦うにも、一言負けないで、いっぱい鍛えた刀みたいな言葉を取り交わす、その完璧なタイミングとリズム感は、刀と拳を取り交わす男たちの喧嘩よりずっと鋭さ瑞々しい。キム・スヒョンのドラマではないドラマで、こんな場面を見るようになるのも、本当に珍しい経験だ。

ところが、初期に興味と期待を集めた<オンエア>は、回を繰り返すほど、不審で疑わしい方向に流れている。一番失望なのは、韓国ドラマ一般に対する批判が、製作現場がよく分からない人々も たびたび口に上げるお決まりな水準から 一歩進まないという点だ。ふと見れば、放送界を取り囲んだ後日話を すっきりするように“現わす” ようだが、実際は 視聴者たちが“それでも信じている”一般的な水準から脱することができない。ドラマ製作現場で実際起きていることに対する、反省的で洞察力ある分析を見せてくれることができない。それに、彼らが思う代案、あるいは“良いドラマ”というものの正体も、曖昧だ。果たして、“良いドラマ”という何かに対する、明確な答を提示することもできない。彼らが製作しようとする “7歳の知能を持った 25歳の女が登場する”ドラマで、すごく新鮮で野心を燃やす意図が果して見えるか?“財閥2世、不治病、シンデレラ”話を捜す視聴者たちに対する非難の矢を、とうとうオ・スンアの口を通じて飛ばすが、視聴者たちが どうしてそんな話に貪溺するのかに対する省察はない。それに、早い速度で話を展開したドラマは、先週8回で、通常のドラマと 別に変わるところ無くメロ戦線を挿入した。この位なってからは、このドラマが本当に放送界に関する哀歓、ドラマ一本を成功的に作るまでの多様な人物たちの孤軍奮闘を描くドラマなのか、それとも 既存ドラマたちに対する批判的椅子さえ、視聴率のために売り込もうとするドラマなのか、あやふやになる。

それさえも、期待をかけるのは、オ・スンアとソ・ヨンウンが見せてくれる対立構図だ。彼女らの“わがまま”は、大変不毛で 油気がなくて 凄まじい環境で生き残るために被った仮面というのが明かされる。今は、お互いに食う事ができなくて、やきもきする二人が、実は、世ので その誰より相手を一番よく理解してあげることができる人、一番依ることができる人、という事実を、視聴者たちは もう分かっているからだ。ドラマは、この事実を“カラオケシーン”を通じて 一次的に見せてくれた。オ・スンアは、もうソ・ヨンウンの仮面の後姿を見抜いた。鼻っぱしらを立てても、結局は 相手の要求を聞き入れるでしょう。一番重要な瞬間に、鈍感極まりないソ・ヨンウンは、たぶん オ・スンアの本気と実際の顔と向い合うようになるだろう。お互いの本当の姿を見て、憐憫と同病相憐を感じるとしても、結局 二人は猫と犬のように噛んで剥がすだろう。それが、厳然な現実だから。女性キャラクターのこんな葛藤構図は、フレッシュなだけでなく、既存ドラマたちが持った欠乏を、痛快に壊す効果がある。しかし、彼女たちを取り囲んだ二人の男、イ・ギョンミン(パク・ヨンハ)とチャン・ギジュン(イ・ボムス)には、何の美徳が見えない。イ・ギョンミンは、8回になるようなのに 何の活躍を見せてくれることが出来ないだけでなく、1回で見せてくれた、その ざらついて艶がなくて、自尊心強い性格さえ、ぼんやりしてしまった。彼らの作ろうとするドラマが、遂に腰砕けになってしまったら、毎回発生する突発状況よりは、イ・ギョンミンの あの優柔不断のためではないか?

※ドラマ評、星占い(5個満点)
文: キム・スクヒョン(ドラマ評論家)

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byどんぶらこ
by yoonaroom | 2008-04-23 19:25 | Comments(1)
Commented by soralier at 2008-04-23 21:52 x
今日は放送日なのでメンテナンスはイタイですねぇ~
ユンアさん、ドンウク氏までキャスティングとは人脈の幅が凄いです。これはキャリアだけでなせる業ではないです。日頃からユンアさんが人間関係をきちんとなさっているからでしょう。次から次へと本当にびっくりです。