▼MBCガイド 2001年4月号
カバーストーリー ペ・ヨンジュン <後編>
主人公に固執するよりは 色々な作品にたくさん出演して、演技力を積むという決心を固めたペ・ヨンジュンが、1年余ぶりに<ホテリアー>の シン・ドンヒョクで帰ってくる。 ハーバード大学出身で有名ホテルを引き受け合併した経歴があるM&Aの鬼才で、冷徹で恐ろしいほど利己的で合理的なシン・ドンヒョクを通して、彼だけの魅力を感じることができるだろう。
「勉強をしているから」という成均館(ソンギュングァン)大学校映像学部に在学中であることを話す。 夜中リポート書いて、1時間目の授業出て行って こっくりしたこともあると言うから、テレビに現れない間 勉強に邁進したようだ。「して欲しくなければしない」性格と言う。 履修単位が高いという噂が立ったという 有名な評論家兼教授が、A+を与えたと謙遜を省略した。 彼が一言で要約した 去る1年間の学校生活は 「幸せだったんですよ」。
ところが、私たちはこれからペ・ヨンジュンを 学校よりはテレビで 前例なしでしばしば会うようになるようだ。 今回出演する<ホテリアー>が 8番目のドラマであるから、デビュー8年目の彼としては、非常に寡作である計算だが、今 彼は態度を変えた。 「パク・チュンフン先輩、本当に尊敬します」という、冒頭で暗示した彼の言葉は、すなわちこうだ。
「先輩がこう言われますよ。
“ヨンジュン、9戦9勝9KOが良いのか、100戦54勝38敗8分け、これが良いのか? 9度戦った人は、1百回戦った人があげる1勝の貴重さを感じられない。 そして、それは勝率ではないだろう。”
もう100戦51勝のために走ろうと思います。 100戦49勝になってはいけないと思います。」
こういう決心は、当然重要な変化を伴う。 主人公に固執するよりは 色々な作品にたくさん出演して、演技力を積むという考えがそれだ。 「私が出演したドラマ ボリュームを育ててみはじめたのが、いくらにもならなかったです。 間違ったことを分からなければならなくて、感じて直さなければならないから。 この頃の最も大きい宿題は、近い人々に見せる自然さをカメラの前でも見せるのです。」
それでもショー番組に出てきて“個人技”を披露しながら冗談を言うペ・ヨンジュンは、見るのは難しいようだ。 「率直にこういう考えも、少しは壊れたりしました。 ところが、人は軽くする時と重くする時があるもののようです。 今そのようにするのは 遅れたようで、昔にすれば良かったのに・・・」
演技に対する彼の考えは何回かにかけて変化を経た。 初めは「金を儲けるために」演技を志望したし、次は「誰かが私を見るという事実に責任感を感じて」がんばったとすれば、2~3年前からは「俳優になりたかった」と言う。 今は「演技が、決心したとおり、したいとおり出来てくれるのではないが、どうせ私が継続することで、それよりは 毎日毎日撮影会場に出て行くという事実自体が一番幸せなこと」と言う。 遠い将来のペ・ヨンジュン? 多分こういう対話を ヒントとすることができるようだ。「ある日 パク・グニョン先生が新聞をのぞいて見ていたが“変身が何か、変身が”と言って舌打ちされましたよ。 どんな表現が合うのか伺ってみましたよ。“再創造!”そう言われました。」
彼は考えが変わる理由を 「そのまま生きてみると・・・、 諸々の人々を体験して、私自身が良くない心で思い込んでもみて、悪い考えも持ってみて、あれこれしてみて、痛く感じたり悲しんだり怒ったりもしてみたら、角張ったものに削られながら、自分を守りながら・・・」と説明する。
「今はその中で良いことだけ選んでしたい」と言う。 どんな職業でも、一分野で長い間の経験を積めば、誰でも ある事情ぐらい悟るようだ。 スピノザが薦めたのも、個人の人生で このような形で喜びを組織しろというのではなかったのか。 その後で、私たちは対話途中「生きてみると」という話を冗談のように何度も使った。

今回出演するドラマ<ホテリアー>を、ペ・ヨンジュンはこのように広報する。
「<ホテリアー>は、ホテルで仕事をする人々を示す用語です。 人物構図は、守ろうとする部類と奪おうとする部類に分かれるんですが、前者は当然に、ホテルを大事にして発展させようとするでしょう。 キム・スンウ先輩、ソン・ユナさんが引き受けて、それを買って奪おうとする後者は、ハン・ジニ先輩、ソン・ヘギョさん、そして私です。 あえて言えば、悪役グループに属する人物たちでしょう。 私はハーバード大学出身で、有名ホテルを引き受け合併した経歴があるが、キャラクターは完璧で 徹底して恐ろしいほど利己的で合理的でしょう。 利己心を合理化させることができると言おうか。」
夕食を共にしながら、私たちは“オバケ 種もみをつついて食う”【正確には分かりませんが、オバケも本当にいるかいないか分からないし、“種もみ⇒稲の種”には 全く信じられない言葉を言われた時に使うらしく、「とんでもなく有り得ない」って意味なんでしょうか?】種類の談笑をずっと交わした。 ふと“少年ペ・ヨンジュン”が、色々な人の愛を受けたという想像がついた。 幼い時期の彼は「分からないジレンマが見えたこと」と言った。「電信柱にたくさんぶつかりましたよ。 後には それが恐ろしくなるほど。 考えながら行くなら、パッ!と 飛んだサッカーボールが なぜそんなに私にしばしば来たのか。 生きるのが本当に苦しかったです。 あまりにも消極的であったし、顔もよく赤くなって。 後で結婚して、私が嘘をついている時 妻が背中をすっと触ってみればばれるでしょう。 汗が出ますね。 それのおかげで、嘘で演技したことはなさそうです。 私にとっては・・・」
春夜のその清涼感は、インタビューという制限された形式の中でだけでも 人の匂いをかいだということから始まったようだ。

文/キム・ソヒ映画評論家 写真/イ・ウィリン フリーランスフォトグラファー 進行/ホン・ゴンピョ コーディネート/ホン・ウンギョン
(おわり)
byどんぶらこ