［焦点IS］ 『油断禁物』 ＜優雅な友達＞イ・テファン殺した真犯人は誰か

［日刊スポーツ　2020.07.30.午前8:02］

JTBC金土劇＜優雅な友達＞が一寸先を見通せない、コシが強い反転ストーリーを誇っている。葛藤の中心に立っていたイ・テファン（チュ・ガンサン）が４回で死亡した。 ２０年前に起きた殺人事件とオマージュだった。 イ・テファンを殺害した真犯人が誰なのか、２０年前の殺人事件とも関連があるかどうかを巡って激しい心理戦が繰り広げられている。

去る１０日初放送された＜優雅な友達＞は、４．１％(ニールセンコリア首都圏有料世帯基準)で始め、自らの最高視聴率５．４％までとった。上昇曲線を描いている。 回を重ねて青信号を点けることができた理由は十分である。 ２０年来の友達の共感いっぱいの日常と家族愛、コミック的な要素がまんべんなく加味されているからだ。ここにミステリー要素がますます強くなって、＜優雅な友達＞だけの魅力に陥らせている。 謎が大きくなるほど犯人の実体は薄れている。 ＜優雅な友達＞製作スタッフは「友達の隠された過去と秘密、迷宮に陥った殺人事件の真実がベールを脱ぐほどミステリーはより一層深まる。人物の変化を内密に捕らえた俳優が真価も輝かせるだろう」と示唆した。

ユ・ジュンサン（アン・グンチョル）

初恋と結婚にゴールインして誰より幸せに暮らしていた。２０年来の友達の集まり“不死鳥”でリーダーの役割を自任している。 だが、正義と善を守って生きてきた男に危機が訪れた。 イ・テファンから妻の裸の写真を送信された後からだ。妻に対する信念と信頼が揺れ、日常生活が大変なほど妻を脅かし苦しめる、イ・テファンの存在を受け入れられなかったはずだ。 ユ・ジュンサンは殺害動機が成立する。 だが、今まで公開された場面では、ユ・ジュンサンがイ・テファンの連絡を受けて　そこへ向かった時、すでに彼は死亡した状態だった。死体を一番最初に発見した人だ。 真犯人である可能性は今までの情況上落ちるが、彼を巡る反転があれば十分に可能だ。

ソン・ユナ（ナム・ジョンヘ）

ゴルフのインストラクターとして接近したイ・テファンに訳も分からず裸体写真を撮られ、家庭の内外から脅かされていた。外見は冷笑的でシックな完璧主義者のように見えるが、イ・テファンの脅威は彼女にとって人生一大の危機だった。 警察もソン・ユナを最も疑わしい人物に選んだし、情況もそうだった。だが、ソン・ユナがイ・テファンの強奪危険から抜け出して逃げた姿がCCTV映像に撮られ、これが証拠として確保されたことで、容疑線上から外れた。この映像を送った人はまだ明らかになっていない。 今すぐ容疑線上から外れたといって安心することができるだろうか。 今までの内容を調べれば、偶発的といってもイ・テファンを殺害する動機が最も高い人物はソン・ユナだ。

ペ・スビン(チョン・ジェフン)

ユ・ジュンサンの２０年来の親友というにはまったく気が知れない。前と後が非常に違う。 殺人事件現場を目撃した後、クラシック音楽を聴きながら血が滴るレアステーキを食べる姿は、鳥肌をプレゼントした。 疑わしい足取りはあちこちにあった。ソン・ユナが現れる所なら、どこかで登場したりもした。 ホテルもそうだったし、警察署もそうだった。 ６回後半部では、ソン・ユナのゴルフ接待相手にペ・スビンが登場、彼の本心が何なのか疑問を育てた。特に、ソン・ユナに向けた微妙な感情上が６回を通して下敷きになっており、決して容疑線上から自由ではない。

ハン・ダガム（ペク・ヘスク)

２０年ぶりに、キム・ウォネ（チョン・マンシク）の葬儀場で不死鳥メンバーたちと再会した。誰もハン・ダガムと連絡がつく人はなかった。 どのようにキム・ウォネの死亡の報せに接したかどうか疑問だ。 葬儀場に突然現れて、ユ・ジュンサンに接近したハン・ダガム。その後、お金を貸してほしいと言って、不死鳥メンバーの行き付けの飲み屋の主人として再登場した。 彼女の正確な正体は明らかにならなかったが、２０年前のイ・テファンのお父さんイ・ジュソク（ハン・ウンシク）教授と内密な関係であり、その姿をソン・ユナが写真に撮って校内に知られるようになった。情況によれば、ハン・ダガムはイ・ジュソク教授の死から自由ではなく、この二人の関係はイ・テファンにも肯定的な影響を与えなかった。

キム・ソンオ(チョ・ヒョンウ)

心の中で考える感情が表からはっきり見える、別名“ピュア男”だ。感性的で繊細な上に怖がりだ。 そんな彼が勇気を出してユ・ジュンサンに力を加えている。 善意軸を形成している。 ところが、＜優雅な友達＞６回で、イ・テファンと道で出会って意味深長な眼差しを交わした姿が捉えられた。さらに、同じ理由で脅迫された瞬間、彼の怒りと恐れが入り乱れた表情は混乱をさらに加重させた。 人間味たっぷりで突拍子もないと思っていたキム・ソンオが、２０年前の殺人事件とイ・テファン殺人事件の真犯人だろうか。

ヨン・ジェヒョン（カン・ジウク)

イ・テファンと知り合いの兄・弟関係だった。スランプに落ちたヨン・ジェヒョンを慰めると言って、イ・テファンが合コンを斡旋した。 合コンをずっと断ったが、イ・テファンは強圧的にキム・ジソン(ナ・エラ)と会えと言った。 暴言と殴り合いの危機状況も迎えた。 いつ割れるかも知れない薄氷の上を歩くような対立点をたてている様子。警察が訪ねてきてイ・テファンについて尋ねる時も、冷徹に自分の言いたいことだけ言って帰ってきてゴルフに集中した。 冷静さを失うまいと努力する姿から、何か不安に見えるのはなぜだろうか。

ｂｙどんぶらこ