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ママ、ソン・ユナ 感歎が出る完璧発音

[Mediaus 2014.08.18 12:33:21]

他の何でもない俳優の演技のおかげで、二度、三度続けざまに見たくなるドラマの中の名場面がある。 ネチズンは、これを いわゆるプルチャルと呼ぶ短い映像【フラッシュ動画】を作って配布する。 このような映像は、一度で満足できなくて掲示物の中に入ってすれば、数十番を連続で見させる力を持っている。 それがまさに、俳優の存在感で演技力の力である。

ソン・ユナもまた、同じフラッシュイメージを持っている。ドラマ“オンエア”で、放送作家に扮したソン・ユナと俳優キム・ハヌルの火花散る口げんか。あんたが偉かったよ!私が偉かったよ! あたかもスラム街のラップバトル【ヒップホップのビートにのせて対戦相手を、頓智を利かせて貶し合いする】を彷彿させる程の、二人の女の激しい自尊心対決に舌を巻いた。

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演技力だけは新人時代から満ち足りた好評を受け入れたが、特にソン・ユナの演技は、口げんかする時 本当に光った。 キム・ナムジュのように冷たい都市女、キャリアウーマンの領域を押し固めているけれど、可愛く神経質で少しはそそっかしい、ハーレクイーンロマンスの女主人公のようなソン・ユナ。 そのためだったのだろうか。 明るく澄んでいる声と、もちもちしたディクション【発音法】が光る口げんか途中のソン・ユナは、感歎が出てくるほど演技を本当に上手にした。

最近ソン・ユナは、ドラマ ママで6年ぶりのテレビ劇場に無事に到着した。 久しぶりに彼女の演技を見て驚いたのは、少なくない休息期間を経たのに感覚を失わなかった張っている発音だった。 ママは、多少特異なあらすじを持つドラマだ。 ソン・ユナが扮するハン・スンヒもまた、独特の価値観を持つ女だ。

『時限付き宣告を受けたシングルマム女主人公が、世の中に独りきりで残される息子に家族を作るために、昔の男の妻と逆説的な友情を分かち合う話』は、製作スタッフが意図したのか分からないが、妙にクィアコード【クィア/奇妙な⇒セクシュアル・マイノリティ】を含んだようなドラマ ママで、ハン・スンヒはカナダの有名漫画作家で『直線的でありよどみない性格で、時には無礼に見える程みっともないところは絶対見過ごせない、我が強くて妥協しようとは思わない』気難しくて頑固な女だ。もちろん美しい姿は決してない、醜く角張った女だが、このような役割こそ窮極のソン・ユナ演技を表現できる機会だ。

時限付き宣告を受けたハン・スンヒは、自分が死んだら一人ぼっちで残るかも知れない息子ハン・グル(ユン・チャニョン扮す)に家族を作るために、前夫ムン・テジュ(チョン・ジュノ扮す)の現妻、ソ・ジウン(ムン・ジョンヒ扮す)との奇妙な友情を分かち合う。 完璧主義者であるスンヒに、ジウンは ずっと人生を質にとって、事故を起こして後始末まで他人に任せてしまう情けないことこの上ない迷惑型人間だ。 借金清算のためにヌードモデルをしようとしたが、ロマンス小説の女主人公のようにスンヒにすがって命を物乞いする。 このような局面で二人が縁を結ぶことになる過程が、ハーレクイーンロマンスの1ページのようだ。 ジウンの脱げていった靴を膝曲げて拾うスンヒの行動は、ロマンス小説の中で始まる恋人の初めての出会いに省けないクリシェ【表現】ではないのか。

お互いが不満を持って炎症さえ感じる二人は、ずっと口げんかを行う。 ところが、戦う格好が、なんだか恋人の仲のそれのようだ。 あたかもロマンスをするように嫌って、また愛する二人の関係は、ソン・ユナとムン・ジョンヒの優れた演技力で光を放つ。 愛憎だから表現してこそ似合う二人の関係が、恋人たちの愛の戦いのようで、奇妙な楽しみを与える。 自尊心は強くて、迷惑をかける問題を確実に解決しようとしないジウン。口うるさくて厳しいが、トラブルメーカー ジウンの後始末を引き受けているスンヒ。 さらには、二人はお互いの呼称を“自分”と呼ぶ。

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「自分が何を知っている? どれほど偉くて、私の事に何か関係ないと!」「言ったじゃないか。私はそちらがちょっと強くなったら良いし、楽になったら良いよ。周りの人々の視線、噂、そんな物に気を遣うな。生きていたら更なることも生じる可能性があるんだよ。その時はどうするつもり。他の人々が見ること恥ずかしいと隠れて生きるの?!」

「私は自分と違って。不足したこと一つない自分と私が同じだと思うか。」 「そうなの。違って!違ってもとても違って、あんたのような女と絶対に言われたくなかったが、どうにかしたら、どうにかしてみたら私もここま来た。見ていれば疲れて苛立って、腹が立って頭にきて!」 「知らないふりをして。知らないふりをすれば良いんじゃないの!」 「そんなにダメだから狂ってしまうんだよ!」 「それじゃ見なければ良いだろうね。」

最近の放映分で、二人の口げんかが極に駆け上がる場面があった。 演技力が未熟な俳優だったら、台本を掴んで うんうん―覚えることだけでもいっぱいな長くて長いセリフ。それで本当に覚えることだけが終わりだった この騒がしいセリフを、二人の女は本当に生活人の対話のように自然に吐き出した。

不信が極に達した息子にたまりかねて、「そう。ママも世の中で一日中一番悔やまれることが、お前を産んだことだ! 私が・・・私がなぜお前を産んでこのように・・・・・・」と応えるハン・スンヒの絶叫。気を失うほど遠い状況でも、彼女の発音だけは乱れないで明確だ。そのメリハリがかえって切迫した状況でも崩れないというハン・スンヒの気が感じられて哀れさを増した。

セリフが空回りしない十分なリアリティーに、劇の緊張感が如実に生き返る強弱。 そして何より、弾性が感じられる明るく澄んでいる発音に喜びまで感じられた。 そう。 あれがまさに、基本技が正しくとらえられた演技では―と思って。

演劇版寺小屋に行って数年を戦々恐々として、かろうじて得た機会でブラウン管のスーパースターになる、俳優の定石みたいな話は全部、全て昔俳優の美談のようなものになってしまった。 これからは、最初から演技者の夢を持っていることもなかった幼い子供たちが、あまりにも多くの機会を通じて、たやすくブラウン管の主人公役を受け持ったりもする。

それで、まともに出来た演技に対する判断基準も不明瞭になったし、発音と発声という演技の基本よりは、キャラクターに合う俳優の雰囲気とか感情表現のような感傷的な理由に、もっと価値を置く場合も多かった。 だが、久しぶりに このように生きて呼吸する基本技ぎゅっと捕えられた完璧発音の演技を見ると、今更のように じぃんとした喜びまで感じられる。

byどんぶらこ
by yoonaroom | 2014-08-20 12:06 | Comments(0)