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【映画批評】 “ウェディングドレス”、穏やかな涙の後残った濃い人生の香り

[スポーツ朝鮮T―ニュース イ・ジンホ記者 2009-12-31 14:45]
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MBC “屋根突き破ってハイキック”を見ていると、この頃 眼に触れる人物がいる。 まさにヘリ【無作法で我がままキャラ】だ。 映画「ウェディングドレス」にも、また1人のヘリが登場する。 シングルマム コウン(ソン・ユナ)の娘ソラ(キム・ヒャンギ)だ。 彼女は、ムチャクチャにいつも“パンクトンク”【流行語だけど、お上から禁止勧告が出るほどの口汚い悪態】を叫ぶ無作法なヘリと妙に似ていた。

 ソラは 言うことも聞かないで、潔癖症まである子供だ。 だが彼女にとって、ママは誰とも変えることはできない絶対的存在だ。 男とは唾が混ざりたくなくてチゲや水さえ一緒に飲むことができないが、ママにだけは頬にチューを飛ばす可愛い娘だ。

 「多くの子役たちを見たが、キム・ヒャンギは むしろ子役にふさわしくない(?)面のために、より一層情が湧く」と言うソン・ユナの話のように、「ウェディングドレス」のキム・ヒャンギの演技は、成人俳優を越える水準だ。 誇張されることも美化されることもしないソラの行動で、最も自然で子供らしい姿が見える。

 胃癌判定を受けた後、娘と別れる準備をするコウン。 ウェディングドレス デザイナーの彼女は、世の中に一つしかない、娘が着るドレスをデザインする。 その服を着た娘を見られないまま亡くなるが、ソラは、母が用意した贈り物を遠い将来受けては、「ママも私に贈り物だった」としながら微笑を浮かべないだろうか?

 今年 200万高地を越えた“ヘジャ”のように、母性を扱った催涙性映画だ。 しかし、手のつけられない状態式の絞り出す涙を強要しはしない。 潤いのない人生、無意味になった家族間の情など、人生の重さに堅く閉じられていた観客たちの心を控えめにノックするだけだ。 「なぜ(ママが)一度も着てみることが出来ないウェディングドレスを、人のためにして作るのか」という分別がない子供の問いの中で、静かに微笑を浮かべたコウンの表情が穏やかな余韻で残る。 “ホロヴィッツのために”に続き、引き立って見えたクォン・ヒョンジン監督の細心な演出力と、あちこちから滲み出るヒューマニティは、映画の大きい美徳だ。 亡くなる前日の夜流れ出たハン・ドンジュンの“君を愛している”という歌が、恋人の仲でない母娘の間にも通じることができる歌詞というのが弱々しい。

 各自担った人生の重さを言い訳に、大切な人々に対してどれくらい無関心だったかを呼び覚ましてくれることだけでも、「ウェディングドレス」は十分に善良映画だ。 少し早い展開と軽い感じで、映画に重量感を与えることができなかったという点は、多少惜しさで残る。

byどんぶらこ
by yoonaroom | 2010-01-08 18:55 | Comments(0)