[ウーマンセンス 2008-03-12 11:05:39]
デビュー14年の彼女は、この頃 俳優として女としてターニングポイントにあった。忙しく駆けて来るために、まだ見られなかったものなどが目に入って来て、小さなことに感謝することを感じる。 これからの人生の方向も整理される過程だ。 内深い彼女との特別な出会い。
ソン・ユナをインタビューする度に感じるのは、彼女は“平凡だ”と言うこと。 そして本当に綺麗だ。 記者、カメラがあって、周辺人々の目が感じられる所で、大部分の女芸能人は、愼ましい良家の箱入り娘になるとか、マンガの中の主人公のようにオーバーアクションをする。 小さなことに驚いて、感謝して(本当に有り難ければ幸いで)、楽しがる。 しかし、ソン・ユナは例外だ。 その年代のシングル女性が持っている感想と感じを率直に表現して現わす。 3年前、彼女とのインタビューは“新鮮な”衝撃だった。
それで、今度も期待をした。 どんな姿だろう。“やっぱり”だった。
私の中には私も知らない私がいる
ソン・ユナは、大衆が知る たおやかなイメージの外にも、多くの姿を持った俳優。 少しおしゃべり、愛嬌、率直、聡さ、純粋だ。 彼女の魅力を表す単語たちだ。 去年の年末、大韓民国映画大賞で 映画祭最初に単独 MCを引き受けた時、歌手パク・ジニョンと絢爛たるダンスを披露した後、息をぜいぜいさせながら 「私の踊りは終わったが、私は相変らず息切れがする」と ぱっと笑うなど、率直な姿が彼女の本当の姿だ。
「昨日“セジョン文化会館”でドラマ撮影をしました。 気候が寒いのに、記者方々がすごくたくさん来てくれました。 撮影をしながら多くの気がしたんです。 10年以上芸能人生活をしながら、記者が書いた1行の記事のため 傷もたくさん受けたが、振り返えて見れば、傷つくよりは感謝した時間がもっと多かったです。 昨日今日ずっと感謝しなくちゃいけない、何かそんな気がしました。 記者様、感謝します。(笑い)」
デビュー14年の年輪だと言えるか。 小さな事にこだわらないで、周辺を見回す余裕が生じた。 彼女は、この頃忙しい日々を過ごしている。 放送街の話を取り上げた SBS ドラマ <オンエア>で、2年ぶりにテレビ劇場にカムバックしたこと。 <オンエア>は、ドラマ“恋人シリーズ”を誕生させた名コンビ、キム・ウンスク作家とシン・ウチョル PDが また会って話題になった作品。 ソン・ユナは、劇の中で ざらざらして艶がない放送作家“ヨンウン”に扮して、威風堂々な姿を見せてくれる。 子まで持った離婚女だ。
初めてシナリオを受けた時、とても面白くて手で放すことができなかったと言う。 出演を決めたのは、シナリオをすべて読んで ぴったり30秒後。 他の女優たちに まわり回って、ほとんど終わりに 彼女に到着したシナリオだったが、物ともしなかった。 「私のものになるために そうだったようです。」 ややもすると、自尊心が傷むこともできて、言うこと憚られる部分であることもできるが、ソン・ユナは差し障りがない。
「“ヨンウン”というキャラクターは、神経衰弱にでも罹ったようにヒステリーを使ったりするが、純粋な姿も持っています。『世の中にこんな女がいて?』と、腹を抱えました。 ところが、演技してみると、ふとヨンウンこそ 今どきを生きて行く普通女という気がしました。 間違いを受け入れないプロ作家、自分が偉いことも分かる女、それで ざらざらして艶がなく見えるが、分かってみれば弱い女。 私の姿と同時に、私たちの姿のようだったです。」
“ヨンウン”は、ざらざらして艶がないのも足りなくて、子持ちの離婚女だ。 美しい未婚の女優が、ちゃんと壊れなければならないのはもちろん、子まで育てなければならない立場だ。 おばさん役に拒否感はないか。 彼女は 「敢えて申し上げるが・・・」と、前提をつける。
「女優として壊れるとか、あるいは おばさん役に対して拒否感を感じたことは、ただ一回もないです。 私は、どんな役にも拒否感がないです。 今度のドラマで 息子が小学生で出るけど、分かってみれば、子役俳優の本当のママと私が同い年であるんです。 とても面白いでしょう?(笑い) 自然に、この子供のママという感情が入るんですよ。」
放送作家を演技しながら感じた、作家の哀歓はどんなものがあるか。 彼女は、一番難しい質問だと答えた。 作家役ではあるが、自分も作家が書いてくれるシナリオで演技する俳優に過ぎないというのだ。 代わりに、作家は無条件で文を上手く書かなければならないし、締め切り時間を命をかけて厳守しなければならないこと。 骨を削る創作者の苦痛を “少し”理解することができたと言う。
「実は、私は、大学の時のレポートを書く時も 前書きが出なくて、半日以上を悩む人だったんですよ。 文を書く能力を持った人々が、本当に羨ましいです。 何の事をしても 容易い事がないということを感じたんです。」
彼女のベンチマーキングした作家は? 「うーん・・・、ベンチマーキングした作家と言うよりは、キム・ウンスク作家だそうです。(笑い)」 率直だ。 キム・ウンスク作家は、ドラマ <パリの恋人>、<プラハの恋人>、<恋人>など、“恋人”シリーズを相次いでヒットさせたトップ作家で、<オンエア>の作家でもある。 キム作家が、自分の話を溶かして書いたというのだ。
「女優と女流作家の私生活は、共通点が多いです. 作品に入って行けば、人間的な暮らしをあきらめなければならないんですよ。 家族たちが寝る時 帰って、家族たちが寝る時 家を出る場合が多いですね。 しかし、作品が終われば 余裕が生ずる祝福受ける職業でもあります。 ところで“ヨンウン”もそうです。 ふと、息子と一緒にした時間がとても少なくて、息子がどんなに育ったのか記憶が出ないんです。 その晩、子供と楽しいように話し合う瞬間、激しく込み上げる場面があるのに、俳優として とても緊張される場面でした。 監督様が 私にそっといらっしゃるんです、『本当にキム・ウンスク作家の話だって、子がお婆さんの手で大きくなって、キム作家が抱けば泣くんだって。』 ママになってみられなかったけど、とても悲しくなるんですよ。 その場面を撮影しながら、わあわあ泣きました。」
年を取るほど反省して、感謝しながら暮す
ソン・ユナは、今度のドラマにかける期待が特別だ。 前作のドラマ <姉さん>を含めて、彼女の大衆的認知度に比べて、出演作の興行成績は、あまり良い方ではなかった。 それで、広報にも熱心だ。 それだけではなく、キャスティングディレクター役も引き受けてしている。 さすがに放送街の話を取り上げたドラマであるだけに、本当のトップスターたちのカメオ出演が不可避だったが、放送局でも成功することができなかったトップスターのキャスティングを、自分の人脈で相次いで成功したこと。 イ・ヒョリ、チョン・ドヨン、カン・ヘジョン、オム・ジウォンなどがその例。 芸能界の後日話を扱うドラマで、もしや誤解を受けないかと 少なくない俳優たちが出演を憚ると、自分が直接キャスティングに出るようになったという説明だ。
「危ない発言ちょっとしますよ。(笑い) 一旦は、あまりキャスティングができなかったです。 製作陣が所属社を通じて渉外すれば、すぐに『ノー』という返事が来ました。 私が出演するドラマで、私も芸能人で所属社の保護を受けている人だから、多くの気がしたんです。 撮影はしなければならないし、監督様は放棄できなくて・・・。 それで、私が両腕を捲り上げたんです。 これからは、監督様が私をあまりに頼られて。 とても欲張るのです。 監督様が、この位に自制をしなければならないようなのに・・・。(笑い)」
渉外する過程で エピソードも多かった。 製作陣が“イ・ヒョリ”の出演を切に望んで、仕方なく“愛”を利用したということ。 普段 大っぴらにソン・ユナのファンだと自負するキム・ジェドンにSOSを要請したのだ。 やっぱり“愛の力”は強かった。 イ・ヒョリは、快く出演に応じたし、男スタッフたちの反応は どんなカメオより熱かったという裏話。 それに 10年の知己 トップスターのキム・ヒソンは、彼女のために スタッフたちのおやつを直接持って撮影場を訪問したりした。 彼女は、キム・ヒソンの結婚の日 ブーケを受けた主人公でもある。
「彼女たちが 私にどれだけ大事な存在なのか、悟るきっかけになりました。 反省もたくさんするようになって。 人と人の出会いが、どれだけ重要か、この恩恵を返しながら暮さなくちゃいけないと言う気がしたんです。 一方では、自分自身が殊勝でもありました。 ある日、寝ようと横になったけど、これまで過ちの山のではないという考えに、訳もなく肩がぞくっとするんですよ。 何より私を大事にする友達が私のそばにいるというのが、涙が出るほどに感謝しました。」
ソン・ユナのお別れの挨拶はシンプルだった。 「3月5日初放送で、新年の福 多く受けてください。」 長年の歳月 大衆に愛されるには、すべて理由がある。
<3回の放送分で、パパのお誕生日にロンドンへ会いにいった息子を、仁川空港で迎えるヨンウン。>
byどんぶらこ