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2005年 SBSドラマ『香港エクスプレス』 ④

▼SBS新しい水・木劇 <香港エクスプレス>
[文:ソン・ウォンジェ (記者 ハンギョレ世論媒体部) 2005.02.01

“チンピラ”と財閥2世の“愛と野望”

香港は二つの顔の都市だ。 闇が降りれば、香港摩天楼のネオンが一斉に火を灯す。 資本主義の限りない栄華を誇示するように きらびやかに光る明かりたちは、香港湾の波の上で波打ちながら広まる。 香港観光庁の宣伝広告に、主に描かれる香港の姿だ。 しかし、世界3大夜景の一つに選ばれるという香港摩天楼の派手な光輝から少し視線を転じれば、裏路地の灰色が視野に入ってくる。 ただ、噴き出るしか他はない狭い土地、鈴なりになった小さい坪数の超高層アパートの森の間から 暗くてくすんだ空間が現れる。 “ノワール”の風景だ。

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チェ・インホ原作“火の鳥”骨組みで正統ラブストーリー

2月16日始める、エスビーエスの新しい水木ミニシリーズ<香港エクスプレス>(夜9時55分)は、劇の性格を決定する初期1~3部、光と闇 二つの極端が共存する香港の風景を背景にする。 世界のどの大都市だって、こんな対照の感じを持たないかは分からないが、香港が これを最も視覚的に明確に見せる都市であることという 製作スタッフの説明には頷ける。 「海だけ見ても、超豪華船上パーティーが広がる大型遊覧船と、古い船上家屋が共に浮かんでいる所ではないか。 派手さと闇が共存する都市の感じを伝達するのに、香港ほどの地は無いと見た。」(チョ・ナムグク ディレクター)

極端の背景の上に繰り広げられる話は、推察のとおり 両極端の欲望と策略がぶつかってもたらす緊張が主潮だ。 裏路地“チンピラ”が、財閥後継者の代わりに ひき逃げの交通事故責任を負って 監獄生活をした後、これをエサに 富と身分上昇の欲望を追求する。 財閥の女を巡る三角関係も また抜けられない設定だ。 どこかで見たような感じを持つ人々が多いでしょうが、チェ・インホ原作の小説<火の鳥>の構造を借りてきたという。

製作スタッフが 本来念頭に置いたのは、<火の鳥>でなく、<太陽がいっぱい>や そのリメーク作の<ミスター レンテッド リプリー>だったという。 やはり、下流階級出身の上昇欲望と それを軽べつする財閥2世の冷笑が衝突する話だ。 チョ・ディレクターは、「二人の悪縁を結ぶモチーフで交通事故を考えたが、それは すでに<火の鳥>の話があったよ」として、「原作の構造を、香港という背景に合うように変形するのだと、原作者に了解を求めた」と言った。 チョ・ジェヒョンが、香港に流れてきて 暗い裏路地を迷って 偶然に韓国財閥2世の車に同乗したことを契機に 欲望のエレベーターに乗る下流人生のカン・ミンスに、チャ・インピョが 国内屈指の大企業企画理事で出てくる。 両者で悩む女主人公は、ソン・ユナが引き受けた。 キム・ヒョジンと新人チョン・エヨンも主助演級で出演する。

“ノアール”的背景・・・“欲望の急行列車”

話と出演陣の面々で見られるように、ドラマは トレンディーな感じを排除して、正統ラブストーリーで描かれる。 チョ・ディレクターは 「人物の心理伝達を中心に ドラマを引っ張っていくこと」としながら、「当然、正面ショット中心に、画面トーンも白くなくて、現実的感じを与えるだろう」と言った。 チョ・ジェヒョンは 「ミンスは初め軽いチンピラに描かれる、後で ガンヒョクとの関係を通して、内面の欲望と刃を現す存在」として、「初めから重くて硬いキャラクターでなく、劇の展開によって変わる、現実感ある存在で描き出したい」と言った。
一方、27日 香港で開かれた製作発表会には、最近の韓流ドラマ熱風を反映したように 中華圏言論の関心が熱かった。 香港観光庁は2億ウォンを協賛したのに続き、製作発表会を主管するなど、香港全体を韓流ドラマのPPL対象としようとする意志を ありのままに表わした。 資本の露骨な意図と、ドラマの劇的構造を調和するように構成していく事が、ますます韓国ドラマ製作スタッフの重要な悩みで登場していることを語ってくれる。


▼“香港エクスプレス”撮影現場を訪ねて
[2005-02-11  i cross] <香港ロケ関連の画像を貼ります。>

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小説“火の鳥”の欲望が、不夜城の都市・香港ではどのようにごうごう燃え上がるだろうか。 SBS 16部作水・木ミニシリーズ“香港エクスプレス”が、16日初回放送を控えて香港現地撮影に忙しい。 このドラマは、チェ・インホ原作“火の鳥”をモチーフに SBSが企画して、外注社・キャッスルインザスカイが製作している。 合わせて、香港観光振興庁が観光広報を狙って、現地ロケ費用(3回)の30%である2億ウォンあまりを 現金支援した。

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財閥2世のチェ・ガンヒョク(チャ・インピョ)とチンピラ カン・ミンス(チョ・ジェヒョン)の欲望と愛の対決構図の中で、一人の男(ミンス)が破滅していく一連の過程が、大体のあらすじ。 両者にはハン・ジョンヨン(ソン・ユナ)という女性がテコの役割をする。 愛に対する欲望が強い ガンヒョクの妹チェ・マリ役にキム・ヒョジンが、ジョンヨンの恋敵のウナ役にはCFモデル出身のチョン・エヨンがキャスティングされた。

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27日 ハーバープラザ香港ホテルで開かれた記者会見には、チョ・ジェヒョン、チャ・インピョ、ソン・ユナ、チョン・エヨンなど、主要出演陣が姿を現わした。 “東南アジア韓流熱風”の心臓部で撮影中であるだけに、香港・韓国の取材陣100人あまりが殺到して熱い関心を表した。 エリック・ツァンなど、何人かの香港俳優と現地エキストラたちも作品に動員された。 グレース・リー香港観光振興庁副庁長は「東南アジア韓流の現場の香港で、韓国ドラマを製作することができるようになって嬉しいと思う」として、主要出演陣と製作スタッフに 各々撮影場面と名前を入れた感謝牌を伝達した。

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劇中、ガンヒョクとミンスのキャラクターが 強い対応を成し遂げるように、序盤部の撮影地の香港は、両者間の極限対応を象徴する地としてオーバーラップされる。 香港という都市は、実際に貧と富、過去と現代、東洋と西洋が共存する地として象徴されているためだ。 したがって、製作スタッフも 香港の美しい自然よりは、都心の情景にレンズを集中させた。 結局“香港エクスプレス”は、一人の男が欲望を追って、破滅の道に息詰まるように走って行く“急行列車”という重義性を帯びている。

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このドラマは 特に、“演技派俳優”チョ・ジェヒョンが、チャ・インピョを直接相手役だと目星をつけて キャスティングがなされたという点で関心を引いている。

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(関連記事つづく)

byどんぶらこ
by yoonaroom | 2007-09-20 19:12 | Comments(0)