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勝手に日本版”ホテリアー”放映記念? ②

▼ドラマ“ホテリアー”どれくらい現実感あるか? ②
[“HOTEL & RESTAURANT”  2001年5月号、PP 51―55]

“ホテリアー”と現実との乖離

勝手に日本版”ホテリアー”放映記念? ②_e0114466_9393052.jpg従事員たちが見る“ホテリアー”は、どれくらい現実に身近にあるだろうか?大部分の従事員たちは、この質問に「ドラマだから、どうしても面白味を加味するための劇的な要素が添加されなければならないが」という前提を付けて、数種類の共通した問題点を指摘している。

まず、主人公たちが引き受けた役割の現実性が落ちるということ。 特に、副総支配人(ホ・ジュノ役)の役割に対する指摘が最も多かった。 いくらローカルホテルでも、副総支配人が、会議中に静かにしろとのモーションで、そばに座った従事員の足を踏む場面と、人事考課のための女子職員の誘惑に応じる設定は 理解が出来ないということだ。 すなわち、他の職級でもない副総支配人の軽薄な行動は 現実性がなくて、去るロッテホテルのストライキの主要懸案で、現在まで沈殿物が残っているホテル内のセクハラ問題を より一層敏感にさせたという意見が支配的だ。

これに対して製作者側は、副総支配人が総支配人と対立するので、悪役としてのキャラクター完成のためのものという理由と、副総支配人を憎むだけでないのは、単にその方法が違うだけで、副総支配人もホテルに対する愛情はいっぱいだと附説【詳しい説明】する。 また、最も諸説多用だった 総支配人を誘惑する女子職員の場合、劇中で本来男をよく誘惑する役割と設定されたものと付け加えた。

次に、劇中の従事員たちの専門性が欠如したという指摘だ。 テーブルセッティングする場面や、女子職員の服装状態がまさにそれ。 特にテーブルセッティングの場面が放送された後、関連団体らは、専門性が欠如した場面は 従事員の志気を落とすと抗議することもした。 また、常に端正な姿を見せるために努力する従事員の姿とは違って、濃いマニキュアを塗った長い爪、ヘアスタイル、染色などは従事員のイメージを濁すこともあると、ホテル従事員たちは指摘する。 のみならず、ホテルという場所は、ポジションが明確に区分されていて、互いに違う部署の人々は年齢、学歴、経歴を問わず尊待【敬い高める】するのに、劇中の人物たち、特に劇中CRO業務を担当しているソ・ジニョン(ソン・ユナ役)が 行き過ぎるほど他の部署まで干渉をよくして、客室管理長のイ・スンジョン(チェ・ファジョン役)もそうだという指摘だ。 その上、劇中で互いに尊待しない姿は、顧客に最大の優遇をしながら Back officeでは正反対の姿を見せて、顧客に矛盾した想像力を植え付けることができると。
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しかし、ドラマというジャンルが持った性格上 キャラクターが重要で、劇的面白味のために“差し出がましい人物”が必要だというのが、カン・ウンギョン作家の説明だ。 顧客が気楽に寝て食べて、休息を取るようにするためには、ホテル内に このように多様な職業があるということを 視聴者たちに見せようとするなら、主人公が万遍なくホテルのあちこちを熱心に歩き回ってこそアピールできるということ。

この他に、何よりもドラマ“ホテリアー”の惜しい点で、外国対象のコンベンションを行う場面のように 一流ホテルだけが遂行できる業務が欠如して、ホテルを単純に営業所に失墜させるのでないかという指摘も提起されている。 それで、ホテルマンたちの間では “ホテリアー”でなく“モテリアー”じゃないかと皮肉ったりもするというのが、業界関係者たちの説明だ。

従事員たちの楽しい想像

“ホテリアー”には、ホテルで見られない場面が多い。 もちろんその部分で批判を受けているけれども、一方では 従事員たちの代りに満足をさせてあげたりもする。

例えば、この前の放送分の中で、従事員を 下僕に働かせるように履き物を脱がせとの要求をする素養ない顧客を、従事員(ソ・ジニョン)が横っ面を殴る場面があった。 ホテル従事者たちが体験している難しい点の中の一つが、サービス業に従事する人として 万人に絶対親切でなければならないということ。 しかし、ホテルマンも人間である以上、純粋な人間としての感情と職業人の理性の間で葛藤する状況が発生するのは当然の事だ。 もちろん、顧客に暴力を行使することは 絶対現実では起こることができない事だが、ホテルマンなら 一回ぐらいこういう想像をしてみたというのが作家の説明だ。 こういう部分にあって“ホテリアー”は、従事者たちの側に立って 現実で不可能なことをドラマで可能にすることによって、従事員たちに痛快さを与えていたりもする。
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ホテルはなくてロマンスだけある?

「こんにちは。 ホテリアーよく見ています。 でも、少しは惜しい点があって・・・ホテリアーの初めの意図は、他のドラマのように 愛に始まって愛に終わる、そのような内容ではないと思います。 でも、今のホテリアーを見れば、おそらく他ドラマのように終わりそうです。 ソン・ヘギョの愛とソン・ユナの愛、キム・スンウの愛、ペ・ヨンジュンの愛・・・ いつ仕事をするのです?」(4月20日) 「作品の幹と小枝が確実だったら良いです。 確かに、ホテリアーは、ソウルホテルという企業の引き受けと それを防ごうとするホテル人の団結された努力が主なことと分かっています。 でも、6回が過ぎた今まで、ホテルの引き受けという この上なく大きい幹が表面積で台頭した部分は、殆どないと見られます」(4月20日) 「ホテルを動かして、良いサービスを作って、再び訪ねたい国・韓国を作るのは、劇のフォーカスになっている総支配人や経営者上流層でなく、ドラマですら無視されて蔑視されている一線のホテリアーたちであることを分かれば良い」(4月19日) “ホテリアー”の視聴感想掲示板にのせられた内容だ。

一編のドラマ誕生には 遠大な企画意図があるが、現実的に 他放送会社との競争を避けることはできない。 特に、善悪の明確な対応とロマンスを望む主視聴者たちの好みに合わせるために、相殺されなければならない部分もあるはずだ。 従事員の立場では あまりにもロマンスに偏重するのでないかという“ホテリアー”に対する指摘は、視聴者たちの立場では あまりにもホテルのエピソード中心ではないのかという指摘に反問することができる。 この両方の意見を取りまとめて、適切な綱引きをするのは作家と監督の役割だ。

あるホテルマンは「従事員の立場では、ロマンスに流れるドラマは好ましくないけれども、何より一般人たちにホテルマンたちのプロ意識を見せるのに意義をおかなければならないじゃないか」として、「“ホテリアー”によって ホテルに勤める従事員たちが一つの誇らしい職業に浮び上がるように願う」と付け加える。

(つづく)

byどんぶらこ
by yoonaroom | 2007-04-15 09:59 | Comments(1)
Commented by soralier at 2007-04-15 12:22 x
ホテリアーというドラマが企業ドラマであるなら、納得いかない描写も専門職から見ればあるでしょうね。しかし視聴者はプロではありませんから、ホテリアーの描く世界で十分にホテルマンの暮らしや悩みは理解できたと思います。
むしろもっと専門的に描けば、わかりにくくて共感できない部分も出てきたかもしれません。仕事も恋愛も友情もバランスよく盛り込まれていたと私は思います。
グリーンのセーターを着たユンアさんはカット場面ですね。