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[スター共感] 『ソン・ユナ』、すべてのデマと関係なく彼女は『俳優』だ

TVデイリー ユン・ジヘ コラム 2016.10.18()17:46

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ドラマ“ミスターQ”(1998)で悪役を味わい深く消化して、それまでの無名の悲しみを減らした『ソン・ユナ』だ。まだ記憶が鮮明だが、体の線が現れる赤いワンピースに毒気のこもった目つき、柔弱に感じられるだけに高尚な顔で どうやってあんな邪悪さが出せるのかと思った。そして、後に続いた 映画“光復節特赦”(2002)、多少田舎臭くて尻が軽い喫茶店のレジをぴったり合う服のように演技して、自分が俳優としてどれくらい柔軟なスペクトルを保有しているのか見せてくれた。


『ソン・ユナ』という名前三文字を大衆の頭にはっきりと打ち込んでおいた作品は、断然 ドラマ“オンエア”(2008)だろう。独りで子供を育てるママであり、少々お金も儲けるドラマ作家だが、元々作品では認められることが出来なかった人物を引き受けて、故パク・ヨンハと呼吸を合わせて、ロマンと人間味が溢れる話を描き出すのに成功した。元々強力な没入感を誇る作品に出演するようになれば、演じる役柄が獲得した人気をそっくり受け継ぐもので、彼女は主人公『ソ・ヨンウン』役に認知度においてもクアンタムポイント【量子ポイント?どういう意味か分かりませんm(__)m】を迎えることになった。


すっきりした演技力に外見と語り口から感じられる嫌いでない優雅さ、そこに覗かせているプンスのような性格まで、ソン・ユナに向けた大衆の好感は相当だった。ソル・ギョングと人生の連合を断行して各種のデマをもたらすまでは。 ソル・ギョングの釈然としない離婚とソン・ユナとの再婚、良いイメージは一瞬にして崩れ、有名人としての没落も一瞬だった。瞬く間に多くの敵が生じ、様々な状況が類推されて作られた。 何より、彼と彼女は不倫が明らかだとし、すでに暫定的な結論を下してしまった人々の主張、すなわち、悪性コメントの饗宴が始まった。


顔を隠した人々の力と意志は強力だった。ソン・ユナのどんな釈明と弁と訴えも受け入れられず、正確に明らかにされていない話をもって、彼女の尻をチョロチョロ追いかけ回した。 正直に言うと、事実であろうとなかろうと、他の者のプライバシーになぜそんなに関心が多いのだろうかと思うが、いっそ その熱情と努力を別のもっと重大な事件に傾けたら良いと思うが、反対に言えば、それだけソン・ユナやソル・ギョングに向けた信頼度が高かったということであり、それで失望感も より大きいものと理解してみよう。


この程度の状況なら、大多数の俳優はブラウン管に姿を現わすのを敬遠したはずだ。 だが、驚くべきことに、ソン・ユナは俳優としての仕事を止めなかった(若干の空白期はあったが、そんなに長くなかった)。まもなく ドラマ“ママ”で、“アセンブリー”で帰ってきて、変わらぬ演技力を披露したから。 それだけでなく、現在放映中の「THEK2」では希代の悪役、それも自分の野望のために夫の隠しておいた娘を死ぬ直前まで苦しめる女“チェ・ユジン”を引き受けた。 ややもすると、デマが作り出した自分のイメージと重なる役であり得たのに勇敢に耐えている。

ソン・ユナの俳優としての剛断【困難に根強く耐える力.困難に根強く耐える力】と底力がうかがえる正念場に違いない。 さらに人物を具現する能力、すなわち、演技力もさらに上手くなって、作家が作っておいた悪女チェ・ユジンの設定値を完璧というより、溢れるように復元している。育ってきた環境上の理由で人間内部の醜悪さをあまりにも早くから知ってしまった財閥家の女チェ・ユジンは、真実の愛など受けてみたことも信じることもない。 ひたすら財界の第一人者になって、どこの誰も自分をむやみに触ることができないようにするという、巨大な野望だけを持つ人物と言おうか。


それで彼女の邪悪さは厭世的だと感じられる程、人間味一つなくて限りなく無惨でも、時には、一度も愛されないままぽつんと捨てられた、深い孤独の中に蹲った子供のように限りなく哀れだ。狂気と哀れさを行き来する悪女と、文字はいくらでも説明して描き出すことができるが、直接このような悪女にならなければならない俳優としては容易ではない演技だ。 ただ邪悪だけであれば ずっと悪漢の振る舞いさえすればよいが、訳ありの悪は 視聴者たちの共感を引き出すのが最優先だ。それでこそ、事情を理解して悪を行うほかはない人物の姿を見て、可哀想になることができるためだ。


ソン・ユナが表わすチェ・ユジンは、限りなく強いながらも限りなく弱い。 ある場合には、彼女が苦しめるアンナ(イム・ユナ)より弱く感じられる。 彼女の中に内在したいつ崩れるかも知れないという不安感が、ブラウン管の外にいる私たちにまで伝わるためだ。ソン・ユナの演技が噴き出す力であると言えよう。


ソン・ユナをめぐる各種の雑音とソンガラックバンア【指先で床や壁、膝などを軽く弾くこと】が、今はある程度静かになった傾向にある。 もちろん再燃するかもしれないが(どうせこのような事件は、性格上真実が明快に明らかにされにくいわけである)、「THE K2」でもう一度立証された 『それにもかかわらず、ソン・ユナは俳優であり、俳優として彼女の演技は立派だ』という認識は、しばらく変わらないだろう。俳優はひたすら演技で自分の存在価値を証明して、ひたすら演技で自分が直面した状況的難関を乗り切るためのもの、いつのまにか私たちもまた、全てのデマと関係なく『ソン・ユナ』を ただ、『俳優』と認識する理由だ。

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byどんぶらこ


by yoonaroom | 2016-10-19 16:47 | Comments(0)