イ・ビョンホン初の史劇でコメディで、1000万観客動員目前の映画“光海、王になった男”を撮ったチュ・チャンミン監督は、例の”愛をのがす”を撮った監督さんです。
・・・で、この頃チュ監督のインタビュー記事が出ているので、興行的には失敗したと言われている”愛をのがす”のことを監督自身はどう思っているのか知りたくて、調べてみました。
”光海”は、すでに企画・シナリオが出来上がっていて、撮るはずだった監督が降りてチュ監督に回ってきた作品です。”愛をのがす”は、監督初作品の”麻婆島”の前から監督が温めていた作品でした。
まずは、監督の4作品の立ち位置から
▽聯合ニュース 2012-10-15 06:01
チュ監督は“麻婆島(マパド)”(2005)、“愛をのがす”(2006)、“あなたを愛しています”(2011)に続き、四回目の映画で1千万観客動員を目前に置くことになった。 初めての作品“麻婆島”は309万人を動員して興行したが、“愛をのがす”はソル・ギョング、ソン・ユナが主役を演じたのに興行には失敗した。 “あなたを愛しています”は少ない製作費でスターキャスティングなくとも164万人を集めて成功した。
▽moveweek 2012-10-11 16:30
―製作費規模がこのように大きい映画を演出したのは初めてだ。このような環境ではかえって演出の集中度が高まると思うが、どうなのか?
環境的豊かさから集中できるのは明らかだ。 ところが、製作費規模が大きいということは、商業映画の枠組みに忠実な映画を作るしかないという意でもある。 監督がしたい話よりは、大衆が聞きたい話にもう少し耳を傾けるしかない限界点が確かにある。 始めからCJ E&Mで企画した映画であり、初めてシナリオを見た時も“私がこれを撮ってカンヌ国際映画祭に行かなければならない”でなく(笑い) “うまく撮れば大衆が好むことができる”から考えた。 その原則に忠実にさせるために努力したし、滑らかだという話を聞く理由も、楽に見ることができるという意であるようだ。 最大限それを念頭に置いて撮って編集した。
たとえば、[愛をのがす](2006)のように、呼吸を長く与えて撮れば、その呼吸に付いて来る人にだけ面白い映画であって、多くの人はうんざりすると感じる。 今回の映画は徹底的に大衆と息を合わせようと努力した。 難しく感じられそうな部分は避けた。
『呼吸が長い』とは どういったことなんでしょうか。韓国では普通に分かる言葉なのか、監督独特の言い回しなのか。
▽朝鮮日報2012-10-15 03:07―
―100億ウォン以上製作費が掛かった本格的な商業映画演出は初めてだった。
「
前作”愛をのがす“(2006)のような映画を見れば呼吸が長い。 ”30秒だけのがしても映画を理解できなくてつまらない“という話も聞いた。 反面、光海は誰でも簡単に見ることができて、少しの間の流れをのがしても付いて行くことができるようにさせた。
私が話そうと思うことよりは、相手が何を聞きたいかを悩んだ結果だ。」
まだ4作品しか撮ってないから、これから徐々に理想と現実と折り合いをつけていくのかな?
byどんぶらこ